急に体を大きな温もりが包んだ。


草太くんが私を抱きしめたんだ。


「もう何も後悔するな。お前はなにも悪くない」


涙が草太くんの肩を濡らしていく。


「俺はお前に生きて欲しい」


温かい言葉がゆっくりと染み渡っていく。


『生きて欲しい』


今まで言われたことがなかった言葉。


誰かに必要とされている。


必要としてくれている人が目の前にいる。


それがどんなに幸せなことか・・・。


曖昧だった草太くんへの気持ちがはっきりした。


「私、草太くんのことが好き。
大好き。」