アイロニ




草太くんはこんなにも何かに熱くなるような人だったっけ・・・。


途切れることなく、草太くんは話す。


「なぁ、美桜。・・・死にたいって思ったことあるか・・・?」


どんな言葉を掛けられても私の涙腺は頑なに壊れなかったのに、
このたった一言で崩壊した。


徐々に視界が滲んでくる。


「あるよ・・・。毎日思う・・・」


私の頬を伝ったそれは軌跡を残したまま、
潮風に吹かれながら砂浜に斑点模様を描いた。


靴を持っている手が震える。


「皆いなくなっちゃったのにそれでも私一人だけが生きてる。


お母さんたちは私だけが生きてることをきっと恨んでる」


気持ちが止まらない。


今まで抑えてきた分が一気に爆発したため、納まることを知らない。


「私もあの時一緒に死ぬべきだったんだ・・・!!!」