「美桜!!」
「あれ?草太くん」
名前を呼ばれ振り向くと、自転車を漕いで近づいてくる草太くんの姿が。
暑いのか学ランのボタンは全て外れていて、
中に着ているちょっとボロッとした白シャツが見えている。
「どうしたの?」
「お前が一人で帰ったから後追って家まで送っていってくれないかって言われたんだよ」
「夏樹ちゃん?」
「あぁ」
心配性だな・・・。
明日、お礼言っておかないと。
夏樹ちゃんの気配りで、草太くんと一緒に帰ることになった。
自分の気持ちをちゃんと知ってから、草太くんといると心臓が爆発しそうになる。
さっきよりも、もっとふわふわする・・・。
足元がフラフラする・・・。
そんな私が誤って車道に出てしまわないように、何も言わずに車道側を歩いてくれている草太くん。
優しい・・・。

