アイロニ




廊下を歩いていると、右に左にフラフラしていたので誰かとぶつかってしまった。


「ごめんなさい!」


「・・・・・・別に」


謝ってから顔を上げると、そこには見慣れた顔が。


この人確か前に空き教室で会ったときに、敵意というかそんな感じのを向けてきた人だ。


草太くんと一緒のところはよく見るけど、まともに話をしたことはないし名前だって知らない。


とりあえずぶっかったことは謝ったし早く教室に戻ろう・・・。


また軽く一礼してその人の横を通り抜けようとしたときだった。


「あいつに中途半端な気持ちで近づいてるなら、今すぐ離れろ」


「え?」


あいつ・・・?


もしかして草太くんのこと・・・??


「それってどういうこと?」


「そのまんまだよ。俺はお前のことを信じることは出来ねぇ。
お前もいつかあいつらと同じように裏切るんだ」


それだけ言い放つと、彼はそのままその場を離れていった。