アイロニ




目を開けると懐かしい家が目の前にあった。


周りは雨の音。


私は今の高校の制服ではなく中学の制服を着ている。


可愛らしいピンクの傘をさして佇んでいる。


これは何度も見てきた夢。


いや・・・夢じゃなくて、私の過去。


一度見たら二度と忘れることなんて出来ない・・・。


私は家の扉を開けようとしている。


ダメ・・・!それ以上は見たくない・・・・。


鼓動が早くなる。


背中や額に嫌な汗が流れる。


私の意志とは正反対に体が動く。


「い・・・や・・・」


そして、扉を開けたその時だった。