アイロニ




校庭が見える廊下を通り過ぎ、1階にある購買へ。


お昼休みが始まって結構経つというのに、まだたくさんの人がパンの取り合いをしていた。


「これじゃあ、パン買えそうにないね」


「諦める?」


「うん。ジュースだけでいいや。ごめんね、折角ついて来てもらったのに・・・」


「いーの!あたしは美桜と一緒がいいんだもん」


夏樹・・・。


「ありがとう」


優しすぎる夏樹にお礼を言って近くにある自動販売機へ。


さすがにここには人はそんなにもいなかった。


私がお気に入りの『ゆずれもん』という爽やかなジュースを買って、教室に戻ることに。


先ほどと同じルートで教室に戻っていると、またあの校庭が見える廊下に来た。


「まだバスケしてるね」


「ご飯ちゃんとたべてるのかな、あいつら」


「うん・・・。でも楽しそうだね」


「草太は笑ってないけど。それより早く戻ろ!あたしお腹すいちゃってもうクタクタだよ~」


「あ、うん」


夏樹に急かさせて、足早に教室へと足を運んだ。