アイロニ




「美桜!」


「!」


放課後、帰ろうと思い廊下を歩いていると前から歩いてきた草太くんに呼び止められた。


草太くんは私を見つけるとすぐに駆け寄ってきた。


「どうしたの?」


「あのさ、日曜日のことなんだけど」


「あ、うん」


「・・・人多いからちょっと場所変えよ」


「わかった」


2人で出かけることを人に聞かれるのが恥ずかしいのか、言われるがまま場所を変えることにした。


そして草太くんの後に着いて行き空き教室に来た。


「それで、日曜日のことで話って何?」


話を切り出すと、草太くんは私に向き直り視線をそらしたまま口を開いた。


「星を見る場所に行くまで、一緒に街とか歩かないか?」


あまりにも驚いて、開いた口が塞がらなかった。


星を見るまで草太くんと一緒に街を歩く!?


いやいやいや・・・絶対に気まずくなるよ・・・。


話すの上手じゃないし、それに・・・さっき夏樹が変なことを言ったせいか、いつもより
草太くんのことが気になって仕方ない。