「掃除?」
「え?」
突然声を掛けられ、驚きながらも声がしたほうを見るとそこには草太くんがいた。
「代わるよ。それ、貸して」
「でもっ」
「いいから」
さきほどの私と夏樹のやり取りと全く同じような言葉を投げかけられ、
そして手元にあった雑巾を持っていかれた。
雑巾を手にした草太くんは、何も言わずに私が掃除するはずだった場所で掃除を始めた。
「草太くん、いいよ。これぐらいできるし」
「その足でしゃがんだまま移動なんてできねーだろ。それに怪我させたのは俺だから」
どうして、自分がやったことじゃないのに罪を被ろうとするのだろう。
気にしないようにって思っていたのに、気になってしまう。

