授業が始まるまで残り10分。
やっとのことで空き教室に着いた。
静かに扉を開けると昨日見たのと全く同じまま。
何も変わっていなかった。
やっぱりここにもいないのかな・・・。
お昼休みにまた遊んでいるところを見つけたほうが早いか・・・。
教室に戻りパーカーを置きに行こうと振り向いたときだった。
「お前、誰?」
目の前には見上げるほど大きな男の人。
あれ、この人いつも草太くんの隣にいる人だ。
「草太くんに用があって・・・」
「草太?あいつに何のようだよ」
「それは・・・」
何この人、ちょっと怖いしなんだかしつこい。
少しずつ近づいてくる男の人から少しでも距離をおこうと後ろに下がっていたら、何かにぶつかった。

