早川美桜―17歳
「美桜ー早くご飯食べよー」
「はーい!」
後ろから聞こえた私の名前を呼ぶ声に答える。
振り返るとそこには仲の良い友達の橋本夏樹が。
その手には淡いピンクのしっかりと大きなお弁当箱。
「夏樹は食いしん坊だね」
「美桜が小食なだけでしょー。で、お弁当は?」
「今日、ちょっと寝坊しちゃったから購買でいい?」
「もう!しょうがないな!」
そう言いながらもついて来てくれる夏樹は優しいなっていつも思う。
小さな財布を持って、廊下に出る。
私はいつもマイペースだからパンの奪い合いをしているであろう購買にもゆっくり歩いていく。

