「私を傷つけるのが怖い?」
「・・・・・・」
「前に言った汚れた血っていうのは、
草太くんには父親と同じ血が流れているからって言う意味なんでしょ?
殺人鬼となった父親の・・・」
「そうだよ。
お前を傍に置いておくことでいつかこの手で傷つけるんじゃないかって・・・。
すげぇ怖い・・・」
あんなにも逞しい背中でたくさんの重荷を背負っていた彼がとてつもなく小さく見える。
私が知らないところで、どれだけ肩を震わせてきたんだろう。
どれだけの涙を流していたんだろう。
今の草太くんの姿は痛々しくて、心に深く突き刺さる。
「私は怖くないよ。
傷ついたっていい、
怖いのは過去にしがみついたまま前に進めないこと」
そう教えてくれたのはまぎれもなく草太くん。
今の草太くんは少し前の私とよく似ている。
どうしても、助けたいんだ。
大好きだからこそ。

