「草太は・・・3年前の一家殺人事件の犯人の息子だよ」
「・・・そっか・・・」
「ショックだったか?」
「ううん。もう気付いてたから。今日はそれを確かめたかっただけ・・・」
「そうか」
胸が痛む。
私は被害者家族で草太くんは加害者家族。
あの事件で人生を狂わされたんだ。
それはどちらも同じこと。
「あの事件のあと草太は学校の奴らから
『殺人鬼の息子』って言われてたんだ。
汚れた血って言うのはそういう意味で言ったんだ」
涙が溢れた。
草太くんが何かを抱えているのはわかってた。
だから私の痛みを共有して救うことが出来たんだ。
でも、草太くんは自分の痛みを誰とも共有しようとせずに一人で抱えていたんだね。
いつも、一人で泣いてたんだ。

