アイロニ




バイクから降りるときも抱きかかえてくれて、しかも鍵をあけるとわざわざ中まで入りソ
ファに降ろしてくれた。


「わざわざありがとう」


「あぁ・・・」


草太くんは一言だけ言うと、今来た道を戻って外に出て行こうとした。


しかし、ある部屋を見たときにその動きがピタリと止まった。


どうしたんだろ・・・。


今草太くんが立ち止まってる部屋って確か和室のはず・・・。


「草太くん。どうしたの?」


「何でもない。じゃあな」


声を掛けるとハッと我に返り、そのまま帰っていった。


きっと和室にある仏壇を見たんだろう。


だから動きが止まったんだ。


やっぱり草太くんは・・・。


いや、まだ決め付けないでおこう。


3年前から一緒にいる萩くんにちゃんと話を聞いてからにしよう。