アイロニ




すごく驚いてる。


そうだろうな・・・。


もっと近くに行きたいのに、足がボロボロになって動けない。


アスファルトで切った足からは私の嫌いな血が溢れてる。


だから驚いてるんだろうな。


動けなくなり立つ力もなくなって、その場に座り込んでしまった。


もう少しなのに。


あと少しで草太くんのところに行けるのに。


真下を見つめていると上から声が降り注いできた。


「何やってんだバカ!」


その言葉と同時にぎゅっと抱きしめられた。


懐かしいこの匂い。


草太くんだ。


「草太くん・・・」


会いたかった。


ずっとこうやって傍にいたかった。