アイロニ




今、廃校舎から走っている。


スニーカーを履いていたわけじゃないから、足は靴擦れをおこし凄く痛い。


一度立ち止まり靴を脱ぐ。


痛々しく腫れ上がっていたり、
爪が割れたりして血が出ていたけれどそんなの気にしない。


脱いだ靴を手に取り、まだ走り出す。


街を行きかう人から変な目で見られる。


そんな視線だって痛くなんか無い。


ただ走る。


今いる街から海まではそんなにも遠くない。


だから電車には乗らずそのまま走り続ける。


「はぁ・・・はぁ・・・」


息が上がって横腹が痛い。


汗だって止め処なく溢れている。


でも今はそんなものも全てどうでもいい。


一秒でも早く草太くんの元に行きたい。