前にも似たようなことを言われた。
その時から答えはかわってない。
「うん」
迷うことなく答える。
真剣に萩くんを見つめる。
しばらくすると、萩くんは目を伏せた。
「早川はさ・・・お前の家族を殺した犯人のことどう思ってる?」
「・・・たぶん一生許せないと思う」
あの後、犯人は多くの目撃証言ですぐに捕まった。
初めの頃は大人しく監獄にいたけれど、裁判が始まる前に自殺した。
法的な裁きを受ける前に死んだ。
謝罪の言葉もなく。
「そうか・・・」
「家族を殺したことは許せない。
でも一番許せなかったのは裁判が始まる前に自殺したこと。
罪を認めず、自分から命を絶って刑罰を免れたこと。
それが一番許せないし、悔しい」
「・・・・・・」
気分が落ち込む。
また深い闇に飲まれそうになる。

