「ちょっとトイレ貸してな〜」 と、城内くんはシャーペンを置いた瞬間トイレへ向かった。 藤岡くんには勉強を教えてただけで会話らしきことは一切無かったから 2人っきりだと、どうしても緊張してしまう。 「あの…今日はいろいろ、ありがとうございました」 「えっ?あ、いえ、こちらこそありがとうございました」 このまま、勉強が終わってしまったら藤岡くんと喋ること、出来なくなるのかな… そんなの、イヤだよ……。