「すいません…。じゃ、行きますか?」




「あ、は…はいっ」



歩くたびに肩が少しぶつかって、その度に私と藤岡くんは離れようとして。



でも、雨に濡れるから中に入って、またぶつかる。



私、このまま保つかな。



顔、絶対真っ赤だよ。



はやく、着いて!




このままだとドキドキで失神する。





…数分しかかかっていないハズなのに、とても長い道のりに感じた。