「藤岡くん、ちょっと良い?」 そう言って話しかけたのは 私…ではなく、たぶん1年生の女の子。 わ〜、すっごく可愛い。 触らなくても分かるくらい髪の毛がすっごくさらさら。うらやましいな、私癖っ毛だから。 「あ…今?」 「藤岡くんに話があるの」 そう言って私をチラッと見る藤岡くんと、女の子。 あ、もしかして、私お邪魔? 「あっ、どうぞ…話してきて下さい」 なぜか、後輩に敬語の私。 まあ、タメ口で話すような間柄はごく僅かな人しかいないけれど。