君が好きだよ。



…………



「佐伯……大丈夫か?」





瀬戸夏樹がハンカチを差し出してくれた。





そうか……優しい人なんだ…会ったばかりな私にも……





「うん……ごめん。ありがとう…」






お礼を言うと瀬戸夏樹が、急に黙った。





その頬は、少し赤くて照れているように見える。