翔も5分程で準備を終わらせ外にでると玄関のところで待っている美加が見えた。


「さて、とりあえずどこから探すか?」


「昨日いろいろ考えたんだけど、駅までは私と一緒だったんだから駅から自宅の間で居なくなったって事でしょ?」


「まぁそういう事だろうな。」


「でね、駅から自宅までの間で美加が寄り道しそうな所っていうと。自宅の近くにあるクライムスイミングスクールくらいなんだよね」


翔は首を傾げながら「水泳でもやってたのか?」と聞いた。


「中学の時は頻繁に通ってたみたいだけど、高校入ってからは週1くらいで通ってるって言ってたの」


「よし。じゃそこ行ってみるか。」


美加にヘルメットを渡し、原付でスイミングスクールへと向かった。


30分程で目的地に着いた。


駐車場が異常に広く外観はまだかなり綺麗な感じだ。


自動ドアをくぐり中へ入ってみるとすぐに受付がある。


受付の女性が声を掛けてきた。