次の日、あたしは登校していると1人の男が目についた。
…うわぁ、最悪。
…やっぱり仕返ししに来たのかな?
あたしは少し怖くなった。
校門にもたれかかっていたのは、龍崎だった。
あたしはなるべく存在感を消しながら校門を過ぎようとした時だった。
「…おい、てめぇ待てよ」
「…バレた」
「何がバレただよ」
「い、いや何でもない」
龍崎はあたしに近づいて来た。
…ヤバい!殴られる!!
あたしは覚悟を決めて、ギュッと目を瞑った。
…あれ?
…何もない?
あたしはゆっくりと目を開けると、龍崎が不思議そうな目でこちらを見ていた。
「…何してんだ、お前」
「…え、いや殴られると思ったから…」
「あ!?そ、そりゃあお前を殴ろうかと思ったけど…」
「やっぱり殴られるんじゃん!」
「殴んねぇよ!バカ!!」
「ば、バカって…!」
なんであたしが、あんたなんかにバカって言われなきゃなんないのよ!
…しかも、なんか様子がおかしくない?
いつもは威圧感すごくて、怖いのに。
今は話しやすくて、弱そう。

