…龍崎と知り合ってからあたしの学校生活はガラリと変わった。
朝は家の前で待ち伏せしてて、一緒に行くはめになってるし。
お昼も教室に来て、凛と3人で食べてるし。
帰りだって、一緒に帰っている。

…これって、側から見たら付き合ってると思われるよね?
でも、あたしたちはそういう関係ではありません。

アイツが勝手に来るからそうなっているだけで、来なければこんなことしない。


…周りの女子からこんなことを聞かれるようになった。



「…ねぇねぇ、結愛って龍崎くんと付き合ってるの?」

「えぇ!?ないない!」

「だってさぁ、いつも教室に来てくれるし、一緒に帰って帰ってるんでしょー?」

「それは…向こうが強引に来るから流れで…」

「じゃあ、結愛は龍崎くんのこと好きじゃないってこと?」

「もちろん!好きなわけないじゃん!」

「なーんだ!じゃあ、まだチャンスはあるってことじゃん!」




あたしが好きじゃないと言っただけで、女子たちは騒ぎ始めた。
…アイツの何処がいいんだか。



このぐらいで済むならよかったんだけど…
ついに、事件は起こった……