そして、ファミレスに行ったり公園に行ったりした。
思ったより楽しくて、自分でもびっくり。
そして、今は夜景が綺麗に見えるところに来ている。
なんか、龍崎にいいスポットがあるって言われて…
「わぁ…!綺麗〜!」
橋の柵に身を乗り出す。
橋から見えるビルや観覧車の夜景はすごく綺麗だった。
「気に入った?」
「うん!すっごく気に入った!」
「よかった」
あたしは相手が龍崎だってことを忘れて、はしゃいでしまった。
…つい、嬉しくなっちゃって。
「…お前、今の反則」
「え?…きゃっ」
龍崎はあたしを後ろから抱き締めた。
…い、いきなり何すんの!?
「離れてよ…!」
「ヤダ」
「誰かに見られてたらどうすんのよ!」
「んなの、関係ねぇだろ」
…もう、何言ってもダメみたい。
…恥ずかしいっつーの。
顔が赤くなるのが分かった。
だって、龍崎の顔がすぐ近くにあるから…

