「透く~ん、おはよ~」



「遥也くん、おはよ」



 女子ふたりが甘ったれた声で寄って来る。



 まあ、コイツもモテるし?



 俺はそう思って透をみる。



 透は機嫌の良さそうに



「おはよう」



 と返した。



 お前はいまフリーだからいいが…適当な話するなよ?



 心の中でそう言いながら、透とそのふたりの話を聞いていた。



透「何?なんか、あったの?」



女子A「えっと、ね?」



 女子ふたりは顔を見合わせる。



女子B「メ、メルアド教えてもらえませんか?」



 俺たちは顔を見合わした。



 そして俺がなにか言おうとする前に透が、



「もちろん!」



 と、言った。



「ちょ、透!」