◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~




「カイ………」


私はカイの背を優しく擦った。少しでも、カイの悲しみと痛みが軽くなる事を祈って。



「俺………俺…は…………」


「カイ……?」




カイの様子がおかしい。虚ろな瞳で、全身に絶望を背負っているかのようにうずくまり震え出す。



ーザザッ………


「!!」


カイの体が黒くくすんだように見えた。



「うっ………ぐっ………」



ーザザッ、ザザッ



ように、じゃない!!本当に黒くなってる!?



まるで、影……ううん、あの幻魔のように見える。完全に黒い影となったカイは、すでに人形ではなかった。



ーボコボコボコッ


奇妙な音を経てて、ソレは私に近寄ってくる。




「嘘…………」



カイが幻魔になった…………?



その衝撃に、私は何も考えられなくなっていた。ただ呆然とそこに立ち尽くす。