「カイ………」
私はカイの背を優しく擦った。少しでも、カイの悲しみと痛みが軽くなる事を祈って。
「俺………俺…は…………」
「カイ……?」
カイの様子がおかしい。虚ろな瞳で、全身に絶望を背負っているかのようにうずくまり震え出す。
ーザザッ………
「!!」
カイの体が黒くくすんだように見えた。
「うっ………ぐっ………」
ーザザッ、ザザッ
ように、じゃない!!本当に黒くなってる!?
まるで、影……ううん、あの幻魔のように見える。完全に黒い影となったカイは、すでに人形ではなかった。
ーボコボコボコッ
奇妙な音を経てて、ソレは私に近寄ってくる。
「嘘…………」
カイが幻魔になった…………?
その衝撃に、私は何も考えられなくなっていた。ただ呆然とそこに立ち尽くす。


