「田村……」
すると、私たちの後ろで、か細い声が聞こえた。
振り返れば、血の気の失せた顔で、センリがカイを見上げる。カイは泣きながらセンリの手を握った。
「一成!!死ぬなっ……頼むから!!」
カイの必死な声に、胸が痛んだ。
「…そいつはもうダメだ。別れは、しっかりやっとけよ」
ルークの言葉に、カイは苦しげに俯いた。そんなカイに、センリは笑顔を見せる。
「田村…また、1on1……やろう。あの日から……やり直したいんだ……」
か細くなる声に、カイは首を横に振る。
「でも俺、もう…………今までのようには動けない…。お前とまたバスケしたくても、してやれないっ…」
「違う……田村、お前はまだ……」
命の灯火か消えようとしているのが分かった。
「雫……暁の姫…だったんだな……」
「………センリ、カイ…黙っててごめんね」
私は二人の傍に座り、頭を下げた。
「世界の終わり、なんて言われてたら、言えないよな?雫は悪くないって」
カイは優しく笑かけてくれる。
「そうだ………むしろ、俺は感謝している…」
「感謝………?」
センリの言葉に、私は首を傾げた。


