◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~



「田村……」


すると、私たちの後ろで、か細い声が聞こえた。




振り返れば、血の気の失せた顔で、センリがカイを見上げる。カイは泣きながらセンリの手を握った。



「一成!!死ぬなっ……頼むから!!」



カイの必死な声に、胸が痛んだ。



「…そいつはもうダメだ。別れは、しっかりやっとけよ」



ルークの言葉に、カイは苦しげに俯いた。そんなカイに、センリは笑顔を見せる。





「田村…また、1on1……やろう。あの日から……やり直したいんだ……」



か細くなる声に、カイは首を横に振る。



「でも俺、もう…………今までのようには動けない…。お前とまたバスケしたくても、してやれないっ…」


「違う……田村、お前はまだ……」



命の灯火か消えようとしているのが分かった。



「雫……暁の姫…だったんだな……」

「………センリ、カイ…黙っててごめんね」



私は二人の傍に座り、頭を下げた。



「世界の終わり、なんて言われてたら、言えないよな?雫は悪くないって」


カイは優しく笑かけてくれる。



「そうだ………むしろ、俺は感謝している…」


「感謝………?」



センリの言葉に、私は首を傾げた。