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「ふむふむ、それじゃあ、雫は友人とはぐれたんだな」
「うん、でも………」
本当はそのほうが良かったのかも。でないと、ルークも危険な目に合うだけだから……
「何だよ、そいつと会いたくないのか??」
「えっと………うまく言えないんだけど、傍にいても、迷惑…かけちゃうから…」
じゃあ、許してくれたら?そしたら私は、ルークの傍にいたいの?
自分で自分の気持ちが分からない。
「迷惑なんて、そいつが決める事だ。雫のは、思い込みかもしれないだろ??」
「そうなんだけど………」
ただ、それを知るのも怖い……というか。複雑なんだ。
「会いたいなら会えって。俺も全力でそいつを見つけるからさ!」
「カイ…………」
会いたいなら会え、か。私がルークに言った言葉と似てる。気持ちを素直に受け止めて、素直に出さなきゃ、心も凝り固まる。
「ありがとう、元気出てきた!」
私が笑うと、カイも笑ってくれた。
「そうだ、一つ、気になる事があるんだけどさ…」
カイは苦笑いを浮かべ、自分の頭を指差した。
「??」
首をかしげると、カイは「そのフード、いつまで被ってんだ?」と尋ねてきた。
「そ、それは…………」
このフードは、私の赤い髪を隠す為のものだ。金の瞳は隠せなくても、やっぱり気味悪がるよね。
「瞳、金色なんだな!もしかして、異人か??だから、姿を見せられないとか……??」
「あはは………そんなところ、かな??」
良かった、カイが勝手に勘違いしてくれたおかげで、助かった。


