私はまだまだみんなに心配をかけてしまう。今日は、こんなに泣いてしまったけれど、明日はもっとちゃんと出来る。
私はまだ大丈夫だ。
サンドイッチの最後のひとかけらを味わって食べていると、玄関に来客があることを告げるブザーが鳴った。
さっと木村さんが迎えに行くのを、隼人さんが追いかける。
「じーちゃんが着いたみたいだから、僕も行くよ。ゆうちゃんは、ここでゆっくりしてて」
サンドイッチをご馳走になっていたとはいえ、私はここの従業員の娘でしかない。あわててお皿を持って立ち上がるのを奥様が止める。
「大丈夫よユウコ。ゴンゾウはアナタに会いに来るのヨ。落ち着いて座ってナサイ」
強い力で止められて、また腰を下ろすものの、落ちつかない。奥様はこの建物の所有者である皆藤権造を友達感覚で呼んでいるけれど、彼は皆藤グループの会長だ。私みたいな子供がおいそれと会える人物ではない。
私はまだ大丈夫だ。
サンドイッチの最後のひとかけらを味わって食べていると、玄関に来客があることを告げるブザーが鳴った。
さっと木村さんが迎えに行くのを、隼人さんが追いかける。
「じーちゃんが着いたみたいだから、僕も行くよ。ゆうちゃんは、ここでゆっくりしてて」
サンドイッチをご馳走になっていたとはいえ、私はここの従業員の娘でしかない。あわててお皿を持って立ち上がるのを奥様が止める。
「大丈夫よユウコ。ゴンゾウはアナタに会いに来るのヨ。落ち着いて座ってナサイ」
強い力で止められて、また腰を下ろすものの、落ちつかない。奥様はこの建物の所有者である皆藤権造を友達感覚で呼んでいるけれど、彼は皆藤グループの会長だ。私みたいな子供がおいそれと会える人物ではない。



