11月21日。
とても晴れた日だった。


元気な男の子だった。

哉斗(カナト)と名づけた。




今日は哉斗の3度目誕生日。

「哉斗!お誕生日おめでとう〜!」


「おじおちゃんとおばあちゃんからのプレゼントだよ〜」

「わーい!ありがとう!ママ開けていい?」

「いいよ、あけてごらん?」


哉斗が大きな箱を開けると、大きな車のおもちゃだった。

「やったー!おばあちゃん、おじおちゃんありがとう!」


哉斗はとても幸せそうに笑った。

私もそれを見て笑う。


拓磨。見てますか?

哉斗、とっても幸せそうです。

私は拓磨と離れてとても寂しいです。

でも、拓磨がいなくても、私は大丈夫。

哉斗もいる。

だから心配しないでね。


今でも、これからも拓磨のことは絶対に忘れません。


私に、幸せをくれて、ほんとうにありがとう……。