「さあいーー!!!」

遠くから拓磨の声が聞こえる。


「拓磨……」

拓磨は何も言わず抱きしめた。


「ごめんな、さあい。俺のせいで…」


「ごめん、拓磨…知らない人に…」

「何も言うな…」

しばらく泣き続けた。


「落ち着いた?帰ろう?」

「うん、ごめんね、ありがとう…」