拓磨はそう言って私を抱きしめた。


拓磨、あったかい.........


「拓磨、私、拓磨に会ってなかったら、今頃私、死んでたよ......」


「俺はどんなことがあっても、さあいのこと守るよ。だから安心して」


「うん......」


「そろそろ、寒いだろ?帰ろう?」

「うん、そうだね」

手を繋いで帰る。

拓磨の手はとっても大きくて、ゴツゴツしていて、私の手なんかよりも何倍も大きい。

それがとても安心出来た。


「ついたな、じゃあな、さあい」

「うん、ばいばい」


「後でメールするな」

そう言って、拓磨は帰っていった。