「あのね~愛梨ね、ホントは将貴先輩が好きだったの」


え、将貴が?


「でも、愛梨、達也と付き合ってたよね?」

「まあね、でもそれは、将貴先輩に近づきたかったから。だから、達也は将貴と仲がいいの知ってたから利用したの。」

え......

それでも平然とした顔で愛梨は話し続けた。

「あ、それに、さあいちゃんが将貴に遊ぼうってメールして20時ならいいよって言った日あったでしょう?」

あ、そういえば、あってその日は愛梨の話ばっかりしていた日だ。


「その日将貴先輩と一緒にいたの。そして、私が将貴先輩に達也と別れたの。助けてって言ったの。そしたら先輩大丈夫だ、って言って抱きしめてくれたの」


え......そ、そんなことがあったの?

驚いた顔の私を面白そうに、ふふっと言って笑った。