「……すいません」
しばらくして私は、
謝って腕の中から離れようとした
「別に謝らなくていい…」
でも私が離れようとすると腕の力が強まって離れられなくなったし
「あ、あの
もう戻らないと…教室に」
本当は、戻りたくない
あの教室に……
私がアルビノだとわかると
皆離れていくのだ
私は、皆と違う“異形”だから
「お前、戻りたくないだろう?
今日は、サボればいいだろ」
私の考えを見透かされたように
そう言って
まさかの…サボれとまで言われた
「そうですね
もう帰ろうかなぁ」
私も戻りたくなかったから答えた
「でも、今帰って親に怒られないのか?」
そう言う男の人に私は、
少し笑って見せた
そして
「大丈夫です
私……親に捨てられて施設で育ったんです
でも
今は捨てられた時に一緒に私の通帳があったんです
通帳の名義が私だったから今はものお金で独り暮らしなので」
私が言い終わると男の人は、少し考えたそぶりをして
「そうか
なら何時に帰ってもいいのか」
といった
「えっあっ…はい」
反射的にそう言ったけど
何でだろうという疑問が生じたが
その事よりも
一番大切なことを思い出した
「そういえば名前聞いてなかった!
私は、2年の南雪音です」
「あぁそうだったな
俺は島崎龍騎(SimazakiRyuuki)。2年だ」
………ん?
「えっ同い年なのっ!
先輩かと思ったよ」
「あぁ
お前とタメだよ」


