はぁはぁはぁっ
走ったところは屋上だ
「……はぁはぁっ
なんっで、誰もいないと思って子の学校に来たのに、っう……ううっ」
泣いた
誰もいないここで、空をみながら
真っ青な空は
私に安心を与えてくれる
「わたし…っうう……だってこ…んな姿…っう…で生まれたくはなかったのにっ」
そう、あのクラスメイトの女子が
言った通り私は
アルビノだ
正式な名称は、先天性白皮症
約二万人に一人と言う確率で発症するという
遺伝子情報の欠損で色素が他の人よりも
作られないのだ
視力も弱く太陽の光にもとても弱い
アルビノと言っても
たくさんの色の人がいる
普通の人よりも色素は薄いが
私は、髪・肌が真っ白
目は、赤色だった
ネットでみると髪や肌はともかく
目は、
青色の人もいたが私は、赤色(人によっては血の色と言われる)
だから私は、濃いメイクをして
髪をヘアースプレーで染めている
目もあまり見えないから
色もわからないように度ありのカラーコンタクトをしている
今も屋上にいるがいつも制服の上から着ている黒のパーカーのフードを被ってるし
出来るだけ
太陽の光に当たらないのうに貯水タンクの影のところにいる
「……ううっ…なん…で私な…の…ううっ」
涙がとまらず泣きながら独り言をいってると
「おいっ
さっきから泣きすぎなんだよ」
ビクッ
驚いて周りをみても誰もいない
「…上だ」
「えっ…上?」
言われた通り上をみると
すごく整った顔のしている男の人がいた
しばらく無言なままいた
最初に口を開いたのは、男の人だった
「なんで泣いてたんだ」
心配してくれたのか
男の人は聞いてきた…
「あっ
別に大丈夫ですっ!」
「どうみても大丈夫なはずないだろ
………話してみろよ、大丈夫だ」
少しあきれた様子と
最後の方は
私がとても安心する笑みと
話をしても大丈夫だという気持ちになった
初めてあった人なのに
しかも
男の人なのに私は、今までのことを話した
アルビノとして生まれてきたこと
せっかく私の知っている人がいない高校に来たのに
クラスでアルビノとばらされたこと
ずっと誰にも言えなかったことを
…話した
話終わると私は、
男の人は、貯水タンクの上から降りて
「よく頑張ったな」
と言って抱き締めてくれた。……私のことを
ビックリした
今まで生きてきて
誰かに抱き締められたということはされたことがなかったから
戸惑ったけど………嬉しかった…
私は、男の人のうでの中でまた泣いた
「うっ………うぇぇぇん!」
泣いている間男の人は、
ずっとなにも言わずに私を抱き締め続けてくれた


