「お母さん!お母さん!」

『どうしたの、ミラ。大きな声をだして。それにさっきの大きな音は何?』

「見て!こんぺいとうだよ!」

『あらあら。ミラの大好きなこんぺいとうね。…って、ミラ!あなた、泥だらけじゃ無いの。また無理をしたの?』

「無理じゃ無いよ。犬が追いかけてきたから逃げてたら、こけちゃって…」

『やっぱり無理をしたのね。そういうときは、食べものを捨てなさいってあれほど言っているのに。』

「だって!今日は!…今日はお母さんの誕生日だから…なにかあげたくて…」