あなたは竜王様ですか?私は.....

「ごちそーさま!」

ハクはご飯を食べ終わり帰り支度を始める。

「いつも沢山の生活用品ありがとう。でも、いつもお買い物代の代わりにご飯振る舞うだけなんて申し訳ないんだけど・・・」

人里に出れないセリアの代わりにいつもハクが買い物をしてきてくれてるのだった。


それはもう何年も続いてる事で、その際絶対にハクはお金を受け取ってくれず、その代わりにこうしてたまにご飯をご馳走してほしいと言うのだ。


「じゃーさ、今日は泊めてもらおうかなー。」


ハクがセリアにイタズラっぽく近寄りそう言うと、


「いいよ!いつも夜は一人ぼっちで寂しいからいてくれると嬉しいよ。」


と満面の笑みで返されてしまった。


まさかのセリアの言葉にイタズラをしかけたハクがまんまとしてやられてしまい顔が赤くなっている。


「セリア・・・お前そろそろ自分の危機管理ぐらいできるよーになれよ。」



ハクは額を手で抑えうなだれながら言ったがセリアは全く分かってないような表情をしている。


「分かりやすく言うと、お前はもう一人前の女性で子供ではない。だから男には気をつけろって事だ!簡単に男を家に泊めたらダメだぞ!」


少しは理解してくれたのか、セリアは顔を赤らめて俯いている。


「分かったならよろしい。じゃー俺帰るわ。

またなー!」



バタン・・・・・





ドアが閉まる音が聞こえるとまたいつもの静かな家に戻った。