優衣は女子バレーボール部に入っていた。


優衣は私と違ってかなり明るい性格だったため男子ともすごく仲がよかった。


優衣ばバレーが大好きでお昼休みの時間に体育館に連れていかれて一緒にバレーをした。


お昼休みの体育館は男子ばかりで女子はほぼ私たちしかいなかった。


「ねー優馬スパイク打ってー」


優衣は鬼ごっこをしていた男子バレーボール部の金山優馬(カナヤマユウマ)君にいきなり話しかけた。


すると優馬君は


バシーン


強いサーブを打ってきた。


優衣は一応ボールには触れたけど上手くあがらなかった。


「いったぁ」


「今の痛くねーだろ」


優衣は笑いながら手を押さえていて優馬君も笑いながら優衣に話しかけた。


私は特にすることもなかったから二人の会話を見ていた。


キーンコーンカーンコーン


予鈴がなった。


優衣はボールをかえしにいった。


いきなり優馬君が近付いてきた。


「なー上野、お前バレー好きなんか?」


優馬君が話しかけてきた。




「えっ別に好きでも嫌いでもないけど」




「ふーん、じゃあなんで昼休みバレーやってんの?」



「なんでって優衣に誘われたから」




「あーなるほど」





優馬君は体育館から出ていった。



「真実ー教室行こー」



優衣がボールを片付けて戻ってきた。




「うん、行こー」