君に一目惚れした日
あれは私が、君のいる保育園に移った日のこと。
「それでは1人ずつ紹介していきます!」
まだ名前も覚えていない先生がそう言った。
私の横には他にも違う幼稚園や保育園から移ってきた子たちが5、6人小さな台の上に並んでいる。
私は端から前に並んでいる園児たちに目を向けた。
そうすると。。。
ひときわ目にとまる男の子。私はすぐにこれが恋だと分かった。
私はこの時から行動力があったのだなと今考えてみても自分でも驚くほど。
お昼寝の時間は君の横に布団を並べ先生に見えないように手を繋いだり、バレンタインデーにはチョコをあげたり。
私は両思いだと思ってた。
本当にバカだった。ぎゅーもちゅーもしたのに私は好きだと何度も言ったのに…
君から好きと言ってくれた事は一度もなかったね。
本当に私は君しか考えられなかった。