春。3月半ば。




俺は、高校合格を気に一人暮らしをすることに なった。




すべて準備は完了し、今日は新居へ向う。




隣町にある実家とはさよなら済みだ。 帰る気はない。




この歳でだが、何故かワクワクしているのはやは りまだ自分が子供なのだと実感させられる感情 だったわけで、少し気を落とす。


とにかく、新居へ行こう。

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新居はマンション25階建ての5階。 日当たりも良く、我ながらいい物件を見つけたと 感心していた。



いざドアの前にたった。



管理人に鍵をもらい、



しかし、この妙な緊張感はなんだ。

そんな妙な緊張感を取り払うように、少し勢い良 く俺はドアノブを引いた。

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が、しかし。



待ち受けていたのは、真新しい部屋の匂いに感動 する俺ではなく、何故か生活感溢れる入口に疑問 と少しの不安を抱く俺だった。



恐る恐る部屋に足を踏み入れた。



「「はぁっ!?」」



顔を出したのは、同級生でした。