「人」拾いました。拾われました。



蛍side



お手洗いから戻ると、佳祐と誰か知らない女の子と話している。

多分、私と同い年くらいだと思う



私なんかよりずっと美人‥‥‥‥



ズキッ‥‥


わからない‥‥



なんなのこの気持ち‥‥



結婚って言葉が聞こえたけど、







「あの女は朱雀院 美咲。佳祐の婚約者や」





「!?」



私の心を見透かしてるかのように後ろから藤壺くんが話しかける






「佳祐に婚約者がいたの!?」


胡蝶も知らなかったんだ




「親同士が決めたことでな、佳祐のお父さんは勝手に家を出たことを大層怒ってな、たったと結婚させて会社継がそうてしてるねん。」






「少しお手洗いに言ってくるね」