「人」拾いました。拾われました。




佳祐side



「蛍!!!」


校門の前で女子の群れの中心によこたわる蛍を見つけた




その群れに俺と胡蝶が駆け寄る



胡蝶が蛍の無事を確認するが、どうやら意識が無いようだ




「テメェら何したかわかってんのか?」


周りの女どもに向かう



「佳祐様!!」









「佳祐とりあえず蛍ちゃん車に乗せて!!」


今にも殴りだしそうな俺を稔がとめる



「あぁ、わかってるよ。」



蛍を抱き上げ、車に移送した。

制服がかなり汚れているから蹴られたりしたのだろう



可愛い顔にまで……

許せねぇ……


覚えてろよ。



















「アンタらの顔覚えてるからな。俺の大事な親友の彼女によう傷つけてくれたなぁ。」

怒る稔



「……。」













騒ぎを聞きつけ先生達が校門へ向かってやって来る







色々面倒くさくなる前に俺達はその場を去った。














「雅美姉ちゃん俺なんやけど佳祐家まで来てくれへんかなぁ?
うん、そう患者がおるねん、」


今電話をしているのは
稔の姉の1人の女医である

藤壺 雅美(マサミ)
藤壺家長女



「雅美姉ちゃんがすぐに来てくれるらしい」


「悪いな。」