そんな噂が耳に入ってくる。
「蛍。あんたが原因なのよ…
たぶんあの日からほとんど食べても無いし寝てないみたいよ。」
「誰の話?」
「そこまでとぼけるのね。
私は蛍が無事に元気なら問題はないんだけど。
でもね……、今の蛍が幸せそうじゃないから嫌なの。」
「無理してるって感じが出ているのよ…」
「無理なんてしてないよ。だから心配なんていないでね。」
胡蝶ありがとう……
佳祐、
私なんかのことは忘れていつも通りに過ごして…
ご飯も食べて、睡眠もとって……
時間は過ぎ、下校の時間になった
「バイバイ胡蝶。また明日!」
「蛍どこに帰るつもり?」
「どこにって。わかっているでしょう胡蝶。迷惑のかからない場所に帰るの。」
「あいつが本当に迷惑がっていると思っているの?」
佳祐が迷惑と思ってるか?
そんなのわからないよ……
でも、私といることは決して利益にならないことなら私にもわかる。
「今日は変だよ?時々胡蝶がなにを言いたいのか分からないよ。」
嘘、
全部わかってる。
「もういいわ、また明日ね。」

