「人」拾いました。拾われました。














佳祐が私の手を引き


家を出る。

















それから、

私は

佳祐に何も悟られないように振舞った
















「ええっとね、お茶とお茶菓子を出してもらって世間話?みたいな
佳祐のお父さん佳祐の生活を気にしているみたいだよ?」

























私はこの家を出よう……














でも、それまではいつも通りに過ごそう…

















佳祐といることの出来る僅かな時間を楽しもう















私の心に言い聞かせた。













「佳祐、何食べたい?」














「蛍が作ったのものならなんでも」









屈託のない笑顔…









佳祐は不思議だ





素っ気はない言い方をしたり、感情が滲み出てる態度であったり。











いつまでも見ていたい










今日一日で沢山の顔を見た気がする












あんなに焦った顔…










安心した顔…












まだ、出逢って三週間ほどなのに



どんどん佳祐に惹かれていく……












でもね、私が佳祐といることは佳祐の為にはならないんだって。

















側から離れなきゃ……
















「蛍どうしたんだ?」














「お昼ご飯のことを考えていたの」ニコッ











精一杯の笑顔で答えた。


















佳祐の隣はすごく居心地がいい










ダメだな私……







知らない間にこんなにも好きになっていたなんて













気持ちに気づかなければ良かった……











もう、遅いよ…