凛は明るく、気さくに
誰とでも話せる子だろう。



ここへ入ってきたことで
友達もいなく、緊張していた私に話しかけてくれた凛は私にとって天使のように見えた。




そんなことを心の中で
こっそり思っていると、

「ねぇ~ねぇ、
君たち可愛いね。
入学式サボって俺たちと遊びに行かね?」

軽~いノリの世にいう不良が
私達に話しかけてきた。


こ、これがナンパ!?
さすが凛!
やっぱり美人さんだから
声かけてくるんだろなー。


私は人ごとのようにその光景を見ていた。


でも凛は…無視。

ねぇーねぇー、なんて
ずっと話しかけてきている不良たちを
まるでいないものかのように
見事に無視している。