マンションの前には昨日と同じ黒の高級車が止まっていた。


駆け寄ってドアを開けると
思った通り。総長様がご乗車だった。


「遅くなってごめんなさい!」

「いや、」

蓮はいつも『おう』とか『あぁ』とかしか返事をしない。
なんだかもの寂しい気持ちになる。

「お願いします」
今日と違う運転手にそう言うと、

「はい」といって車が走り出した。


車だと10分ぐらいでつく距離に学校がある。
車が校門の前についた途端_______


「「キャーーーー!!!」」
昨日と同じ黄色い声が聞こえてきた。

目がパンダになっているギャルが立ち止まって今か今かと車から降りてくるのを待っている様子、