「は、はぁ~。」

なんとか納得しようと頭をフル回転させる。



「それでね、咲良ちゃんには黒龍の姫をしてほしいんだ。」

まだ整理のついてない頭に遼が意味のわからないことを投げかけてきた。


「姫…ですか?」

「うん。姫は黒龍のシンボルみたいなものだよ」

姫…シンボル…
そんなすごいものに私が?
なんで?

頭の中は?で覆い尽くされていた。


「あの~、私がそんなすごいものになるなんて出来ません。」

お断りを入れておこう。

「そう言われてもね~。」
遼の眉毛が下がったと同時に蓮が口を開いた。


「ごめんなさい。」
推しの一発。


「咲良ちゃん入学式のときに絡まれたでしょ?そいつら鳳凰メンツだったんだ。だから、姫になってもらわないと俺らが困るんだ。」