でも、この状況を平然となんてできない。
私が真っ青なのを理解したらしく
私の手を握って歩き出した。
「え!」
驚く私に
「大丈夫だ」
優しいその言葉にきっと大丈夫なんだろうと思う。
この人が大丈夫と言うんだから
大丈夫に決まっている。
倉庫に入ると、カラフルな不良達が
私達を見て驚いた顔をして、
「「「こんにちは!!!」」」
倉庫が揺らぐほど大きな声の挨拶は耳を塞ぎたくなるくらいだった。
きっとこの挨拶は銀髪に向けたものだろう。
でも挨拶には反応せず中に入っていく。
次々にくる挨拶、ときどき私にも挨拶をしてくれる人がいるけど、
「はぃ」
「どうも…」
と返すのに必死だった。
倉庫の奥には階段がありそこを登ると
プレハブのようなものがあった。
