「り、凛!?」

凛がもみくちゃにされる!
と、思ったのもつかの間
女子生徒が次々に道を開けていく。


いつの間にか向こう側が見えていて、
「咲良!はやく~!」

凛が手を振って呼んでいるので私は駆け足で向かった。

女子生徒からの視線が半端じゃない。
コソコソ何やな言ってるみたいだけど、
気にしないようにしよう。


ついてみると、黒の車が1台止まっていた。
その周りにはバイクが数台。


車はすごくピカピカ輝いていて、
高級感が漂っていた。

誰がどう見てもわかる
これは高級車だっ!

1人で確信していると、
ブラウン色の人が
「咲良ちゃんは車に乗ってね」
と言って後部座席を開けてくれた。