「咲良ちゃん俺らのこと知らない?」 このいたたまれない空気を解いてくれたのはブラウン色の人だった。 「はぃ‥すいません。」 だんだん声が小さくなっていく。 「いや、別に聞きしてないよ!」 気を使ってくれているんだろう。 多分この人たちは有名人なのかもしれない。でも、外の世界は知らないことだらけで何もわからない。 「だって、蓮 俺らもまだまだだなw」 チャラ男がニヤリと笑った。